こんにちは。金賢守です。
京セラ・KDDIの創業者、稲盛和夫氏はみなさんもご存知でしょう。
本日はその稲盛氏がJAL再建を任され、2年後には営業利益を2000億円の黒字転換!
正にV字回復させた時の話を、紹介させていただきます。
会社更生法を適用された当時のJALは、企業規模も大きく、倒産となっては影響が大きすぎることから、再生の指揮を任された稲盛氏。当時78歳。
着任してまず驚いたことは、経営破綻の状況下で、当時の経営陣は我関せず。
何か物事が起きたら、原因究明するか、対処行動を起こさない限りは何も始まりません。
そこで稲盛氏がJAL幹部に限らず、全社員の意識改革を行ったそうです。
そこで提唱したのが「JALフィロソフィー」それが下記になります。
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第1部 すばらしい人生を送るために
第1章 成功方程式 (人生・仕事の方程式)
第2章 正しい考え方をもつ
第3章 熱意をもって地味な努力を続ける
第4章 能力は必ず進歩する
第2部 すばらしいJALとなるために
第1章 一人ひとりがJAL
第2章 採算意識を高める
第3章 心をひとつにする
第4章 燃える集団になる
一章、一章の詳細は参考サイトに記載してあるので興味があれば見てみてください。
この考え方が社員に浸透し、受付業務のグランドスタッフは2000円/月の削減を、操縦士は飛び方を工夫し燃料の削減を、CAは自身の持込荷物を減らし重量削減をし、各々が再建へのアプローチ。
社員一人一人が、企業経営の考えを持ち再建が果たされました。
自身が経営者でありながら、従業員にも経営思想を浸透させた稲盛氏は、正にプロの経営者だなと感じました。